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Luup、利用者の安全な走行をサポートする「ナビ機能」の試験提供を開始

マイクロモビリティのシェアリングサービスにおけるナビ機能の実装は日本初(※Luup調べ)

※2024年3月29日追記
「ナビ機能」の提供開始日について、4月1日(月)に延期となる見込みです。
お待ちいただいていたユーザーの皆様にはご不便、ご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
より一層の品質向上と改善を図り、安心してご利用いただけるサービスを提供するため、ご理解いただけますと幸いです。
実装までしばらくお待ちいただくようお願い申し上げます。


株式会社Luup(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:岡井大輝、以下「Luup」)は、LUUPの電動キックボードや電動アシスト自転車の安全な走行をサポートする取り組みとして、「ナビ機能」の試験提供を3月最終週より開始します。これは、株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西啓介、以下「ナビタイムジャパン」)との連携(※1)に基づいた取り組みであり、「NAVITIME API」の自転車ルート検索機能を活用して、LUUPご利用時の推奨ルートをアプリ画面上に表示する機能です。

※1…Luupプレスリリース「ナビタイムジャパンとLuup、MaaS分野での連携を開始」(https://luup.sc/news/2024-02-08-navitime/

交通ルール違反の現状について

2023年7月に改正道路交通法が施行され、基準を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」という新たな枠組みに位置付けられました。最高速度20km/hの制限で車道の左側端を走行し、特定の標識のある歩道においては、最高速度6km/hのモードに切り替えることで走行できることとなりました。

Luupも施行と合わせ、特定小型原動機付自転車の交通ルールに則った電動キックボードのご利用を案内してまいりました。乗車前に全問・連続正解を必須としている交通ルールテストにおいても、通行場所に関する設問を設けています。また、6km/hモードを用いた歩道走行については、あくまで車道走行が危険だと感じた場合における回避先として推奨しています。

警察庁によると、改正法施行後の特定小型原動機付自転車による交通違反行為の中では「通行区分違反」が最も多いと発表されています(※2)。Luupでは、事前のテスト受験を通して交通ルールの理解を促しているにも関わらず、故意に歩道を走行する一部の悪質な利用者について認識しており、重く受け止めています。また、以前より、悪質な交通違反を繰り返す利用者のアカウントを凍結する等の対処をしてまいりましたが、厳罰化とは別の方法での解決策を検討してまいりました。

また、自転車についても交通ルールを無視した走行が社会問題化しており、2023年の警視庁発表資料(※3)によると、自転車違反の取締件数が年々増加傾向にあるとされています。それを受け、交通違反行為に対して反則金を課す「青切符」による取締りを導入する方針が発表されています(※4)。自転車も特定小型原動機付自転車と同様、交通違反行為が適切に罰せられる環境整備が重要であるという前提のもと、交通違反行為に繋がる走行そのものを減らしていくことが必須だと考えています。

※2…警察庁発表資料「改正道路交通法の施行後における特定小型原動機付自転車等の状況等について」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/newmobility0703.pdf
※3…警視庁発表資料「自転車違反取締りの現状」(https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/kentokai/01/siryou10.pdf
※4…自転車による交通違反への反則金制度(青切符)の導入を含む道路交通法改正案が、2024年3月5日に閣議決定されました。

今回の取り組みの狙いと特徴

今回、自転車に適したルート検索機能を活用することで、LUUPのライドに対して出発ポートから目的地ポートまでの推奨ルートが、ライド開始と同時にアプリ内で表示される機能を開発しました。利用者のルート選択を適切にサポートし、快適な利用体験の実現のみならず、その結果として自動車・歩行者との接触による交通事故や、交通違反の減少に繋がることを期待しています。本機能の特徴としては、以下が挙げられます。

① LUUPだからこそ導入できるナビ機能

LUUPは以下の2つの特徴を備えています。
(1) ライド前に必ず目的地ポートを予約する必要があります。
(2) 電動キックボードと電動アシスト自転車の全車両にスマホホルダーが装着されています。

ナビは、これらの要素を満たしているからこそ、有効に導入することができる機能です。なぜなら、ルートを表示させるためには二つの地点を結ぶ必要がある上、走行時に安全にナビ機能を使用するためには、車両にスマートフォンを固定できる必要があるためです(※5)。

なお、マイクロモビリティのシェアリングサービス(※6)において、アプリ内にナビ機能が導入されるのは日本初(※Luup調べ)となります。

② 自転車に適したルート検索機能を、試験的に特定小型原付向けのルート表示に適用

電動キックボードを含む特定小型原動機付自転車向けのルートは、新たな車両区分が創設されて一年未満でもあることから、特定のナビゲーションサービス等は未だ定着しておらず、シェアリングサービスのアプリでの実装はLuupが初となります(※Luup調べ)。一方で、特定小型原動機付自転車は、多くの点で自転車の走行ルールと共通しており、主に異なるのは以下の2点です。

1) 年齢制限の有無(特定小型原動機付自転車:有、自転車:無)
2) 歩道走行時の速度制限の有無(特定小型原動機付自転車:有、自転車:無)

以上のことから、自転車向けルート検索APIを特定小型原動機付自転車向けにも活用できると考え、ナビ機能の実装に至っています。将来的には、今回の試験提供を経て得られたフィードバックを参考に、特定小型原動機付自転車に最適なルートの検証等に取り組んでまいります。

※5…特定小型原動機付自転車の運転中にスマホなどを操作する「ながら運転」は禁止されています。自転車においても同様に禁止となることが閣議決定されています。
※6…自転車のみを取り扱うシェアサイクルを含めて、アプリ内にナビ機能が導入されるのは日本初となります。

ルート表示による安全・快適な利用の促進

電動キックボードで歩道を走行する悪質な利用者がいる背景の一つとして、自動車の交通量が多い車道での走行に危険を感じ、違反であることを自覚しつつもその危険を回避するために歩道に乗り上げている実態があるのではないかと考えています。

実際に、利用者向けに実施したアンケートでは、回答者のうち83%が「自転車や電動キックボードで車道を走る際に「走りづらい」と感じた経験がある」と回答し、その理由としては「路肩に路上駐車されている」(68%・最も多い)や「車やバイクの走行量が多い」(43%)や「自転車レーンがない」(36%)といった幹線道路等の自動車の交通量が多い車道に当てはまりやすい特徴に関連する回答が多く、自転車や電動キックボードの利用者が特に自動車の交通量が多い車道において走りづらさを感じていることを示唆する結果となりました。

他方で、利用者から「目的地に向かって走行していると、無意識に大通りを走行してしまうことが多い」、「自身のマップアプリでルートを表示させると、大通りをメインに走行するルートが提案されることが多い」といった声をいただくことから、LUUP利用時に利用者が自転車や電動キックボードに適したルートを選択できていないという課題も存在していると考えています。

* 直近3ヶ月でライド経験がある利用者を対象に、2024年3月に実施したアンケート結果。回答者数1,339名。
** 「自転車や電動キックボードで車道を走る際に「走りづらい」と感じた経験はありますか?」という質問に「はい」と回答した方が対象。複数回答可。回答者数1,110名。

今回のナビ機能では、交通規制や道幅など自転車特有の情報を考慮し、自転車が通行可能なルートが表示されるのが特徴です。経路の距離・所要時間・道路の幅や勾配などのバランスを考慮して算出されたものが、推奨ルートとして提案されます。これにより、交通量が多い車道での走行の危険を回避するために歩道に乗り上げる利用者が減少し、「快適なルートで移動すると、利用者・歩行者双方にとって、結果的に安全な走行になる」という状態を目指します。

「ナビ機能」について

2024年3月最終週より、ライド時に推奨ルートが表示されるようになります。

目的地ポートを選択すると推奨ルートが表示されます。
目的地ポートを変更すると、ルートも新たに表示されます。
従来のマップアプリで表示される自転車ルートとの比較例です。

ナビ機能をより便利に使っていただくために、以下の機能も開発予定です:
・自動追従:現在地に対してマップ画面が追従し、ルートの確認をより容易にします。
・ダークモード:夜間であってもマップ画面を見やすくなるよう、ナビの表示も含めたアプリ全体をダークモードに対応します。

本機能は試験的な取り組みであることから、まずは都内のライドのみ、iOS端末のみを対象に提供し、特定小型原動機付自転車専用のルートの検証等は今後ナビタイムジャパン社と連携の上、推進してまいります。

今回採用している経路検索技術について

今回「LUUP」アプリに実装されるナビ機能は、ナビタイムジャパンが提供する「NAVITIME API」の自転車ルート検索機能を活用しています。ナビタイムジャパンでは、2010年9月に自転車ルートを提供開始して以来、最適なルートを検索できる経路探索エンジンの改良を進めています。長年培ってきた知見を生かして、独自調査による地図データの収集・整備や、経路探索対象のチューニングによって、自転車に特化したルートを実現しています。


【株式会社Luupについて】
株式会社Luupは、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティのシェアリングサービスを通して、街じゅうを「駅前化」する新しい短距離移動インフラをつくります。現在、電動キックボードや電動アシスト自転車など「電動マイクロモビリティ」のシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を東京・大阪・京都・横浜・宇都宮・神戸・名古屋・広島・仙台で提供しています。電動マイクロモビリティの普及によるCO2削減と、ご高齢の方も乗ることができる新しい電動モビリティの導入を実現し、すべての人が安全・便利に移動できる持続可能な社会をつくります。
・所在地:東京都千代田区神田佐久間町三丁目21番地24 AKIHABARA CENTRAL SQUARE 4階
・代表者:岡井大輝
・創業:2018年7月
・URL:https://luup.sc/
・アプリダウンロードURL:https://ride-your-city.luup.sc/Myjb/cfcdb04a
※LUUPアプリは、iOS 15 以降、iPhone 6s 以降、Android OS 9.0 以降の端末でお使いいただけます。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
● 株式会社Luup
・広報担当:松本・村本
・E-mail:pr@luup.co.jp
・報道関係者からのお問い合わせ:コーポレートサイト(https://luup.sc/)下部のお問い合わせフォームより「報道・メディアの方向け」を選択の上、ご連絡ください
・サービスに関するお問い合わせ:https://support.luup.sc/hc/ja/requests/new

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